初心者の筆塗り…HGジム-厚塗り/塗り忘れ/スジボリの毛羽立ち【失敗作例】
筆者が初めて筆塗り全塗装したHGUCジムです。
パーツが少なく安価なキットなので練習に良いなと、最初の全塗装キットに選んだのでした。
HGUC 1/144 RGM-79 ジム
770円 2001年04月発売(公式サイト)
初めての全塗装で当然うまく仕上がるはずはなく、失敗ポイント目白押しの作品となりましたので、振り返ってみたいと思います。
- 合わせ目消し(ぼちぼち)
- スジボリ(失敗)
- 筆塗り全塗装(失敗)
- デカール貼り(ぼちぼち)
- ウェザリング(ぼちぼち)
初心者が陥りやすい失敗の教訓や、HGUCジムを製作する際の参考になればうれしいです!
それでは本編をどうぞ!
1.全体像
ジムが実際の兵器だったらこんなカラーリングかなーと、リアルタイプ的な配色にしてみました。
もともとのジムは、水色と赤がメインの若干オモチャっぽい配色です。
全塗装をすれば、ぜんぜん違う印象に変えることができることに感動したのを覚えています。
全体像だけ見ると失敗ポイントがわかりづらいので、ピックアップして見てみましょう。
2.失敗ポイント
2-1.塗り忘れ
表に見える部分の塗装に意識が向き過ぎて、組んだ時に内側・裏側になる部分の塗装を忘れていました。
パーツ成形色と似た色で塗装する場合は目立ちませんが、ガラッと色を変えた場合は悪目立ちします。
- 装甲の内側部分も塗装する意識を持つ
- 内側はベースグレー等の暗い色で塗ると良い
組んだ時にちらっと見える装甲の内側部分をアクリジョンベースグレーなどの暗い色で塗っておくと、成形色が見えず引き締まった印象になります。
筆者はもっぱら、装甲裏をアクリジョンベースグレーで塗っています。
2-2.厚塗り
はじめての全塗装で筆にどの程度塗料を含めばよいかがわからず、全体的に厚く塗りたくってしまいました。厚く塗ると、パーツのエッジ(角)が潰れて野暮ったい印象になってしまいます。
特に頭部とシールドのフチには塗料が溜まり、盛り上がっています。
- 筆に含む塗料は少量にする
- 一度で発色させず薄く何度も塗る
筆塗りの基本は「薄く何度も塗る」なのですが、そんなこと、初心者の筆者はつゆ知らず。
一度で発色させようとすると厚塗りになり、見栄えが悪くなってしまいます。筆塗りのコツは次の記事に詳しくまとめているので良ければどうぞ!
2-3.雑なスジボリ
スジボリも初心者級ですが、とりあえず何かしら彫ってみたくて、見よう見まねでやってみました。
パネルラインのデザインが残念で、これなら彫らない方が良いなというレベルですが、練習しないと上手くならないので良しとします。
シールドはスジボリのフチが毛羽立ち盛り上がっていて、雑な仕上がりになってしまいました。
- スジボリした後はヤスリで整える
- パネルラインのデザインは先人の名作を参考にする
スジボリはプラスチックを刃物で削る作業なので、彫った後は周辺が毛羽立ちます。
400~800番程度のスポンジヤスリなどで表面を整えましょう。
2-4.塗膜ハゲ
太ももとシールドの角は筆塗りした塗膜が剥げて、パーツ成形色が顔を出してしまいました。
太ももは、塗装後にポーズをとっている際、リアアーマーに干渉し塗膜が剥げました。
シールドは知らないうちにぶつけたのでしょう。両角が剥げています。
- 塗装した後はトップコートでしっかり保護する
- 塗装後はあまり動かさない
一応、つや消しトップコートを吹いて表面を保護はしたのですが、おそらく吹く量が足りず塗膜が剥がれる箇所が出たのだと思います。
また、塗装後はあまり激しく動かしてはダメですね。
どうしてもパーツが干渉する箇所ができるので、塗ったら動かさないを徹底したいと思いました(笑
3.頑張った点
▲耳のような部分は造形がダルかったので、ケガキ針で一生懸命彫り直しました。浅いモールドをゆっくり慎重に何度もなぞります。おかげでスミがしっかり入りました。
▲スジボリ初心者ですが、先人の作例を参考にボディパーツのデザインは割とうまくいった気がします。胸の上部に少し太めの溝を彫りました。
▲ヒザ、ヒジ、くるぶしにある”マルイチ”モールドは、奥まった部分を暗い色で塗ると、作品が引き締まりおススメです。古いHGキットは色分けされていないので、細い筆で丁寧に塗り分けます。
▲塗装後、全体につや消しにしましたが、クリアパーツのカメラ部分はつや消しにしたくなく、マスキングテープで覆ってトップコートを吹きました。
▲すねに造形されているシリンダー部分は、金属色(ゴールド・シルバー)で塗り分けました。ちらっと見える金属色が、オモチャっぽさを薄めてくれるのでおススメです。
おわり
初めての筆塗り全塗装で反省点が多くありましたが、気付いたこともたくさんありました。
- 筆塗りは「薄塗り」が基本
- 塗り漏れがないよう仮組みで確認
- 溜まった塗料は乾く前に筆でならす
- スジボリするとが毛羽立つので整える
以上、参考になればうれしいです!
HGUC 1/144 RGM-79 ジム
770円 2001年04月発売(公式サイト)
▼量販店でもたまに見かけますが、ネットショップでも比較的リーズナブルに入手できます。
古いキットでポーズもあまり決まりませんが、パーツが少なく練習にはもってこいです!
▼モールドの彫り直しはケガキ針がオススメです。
タガネと違い曲線のミゾも難なく彫れ、直線も対応できます。くっきりスミ入れするために1本持っていて損はありません。
▼追加したスジボリ、彫り直したモールドは毛羽立ちます。スポンジヤスリで整えましょう。
スジボリに必要なモノ、コツは次の記事にまとめています。興味があればのぞいてみてください!
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