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HG

【ガンプラ作例】無味乾燥なガンヴォルヴァを禍々しく/スジボリ/ジャンクパーツ

筆塗りおじさん

水星キットのHGガンヴォルヴァにジャンクパーツを取り付け、スジボリと汚しで独自の世界観を表現してみました。

”死にゲー”で有名な「ダークソウル」から着想を得た作例です。

使用キット

HG 1/144 ガンヴォルヴァ
1,540円 2023年06月発売(公式サイト

ガンヴォルヴァさんは確か無人で動く量産機で、設定が難しく筆者はついていけてませんがモビルスーツ型ガンビットだそうで。

無機質な量産機とくれば、バキバキに個性的に仕上げてみたくなるのが常でして、スジボリ・塗装・ジャンクパーツを使った改造で特徴を付けてみました。

量産機を改造する際の参考になれば嬉しいです!

それでは、本編をどうぞ!

1.全体像

ガンヴォルヴァ 正面
ガンヴォルヴァ 背面

全身に濃いめのスジボリと汚し塗装を施し、禍々しい雰囲気を出してみました。

ガンダムAGE-2の翼パーツをボロボロにして右肩に取り付けています。
天界で戦い朽ちた兵器のようなイメージで仕上げました。

折れた翼と頭部アンテナのオレンジは燃え尽きた残り火をイメージし、筆でちょんちょん描き込んでいます。

Color Recipe

カラーレシピ

本体等 グレー部
ガルグレー 50%

+ つや消しホワイト 50%

関節
つや消しレッド 40%
+ あずき色 40%
+ ジャーマングレー 20%

翼の基部
RLM02グレー 50%
+ つや消しホワイト 50%

近接武器
ニュートラルグレー 100%

センサー・カメラアイ
パープル 60%
+ つや消しホワイト 40%

バーニア・スラスター
シルバー 100%

※すべてアクリジョン

2.工作

2-1.ジャンクパーツで翼を作成

▲転がっていたガンダムAGE-2の翼をハサミで切り落とし、ガンヴォルヴァにつけることにしました。戦いで朽ち果てた風にしたくてわざとハサミでボロボロにしてみました。

▲肩にランナーを切り出しで作った軸を取り付け、翼を接続できるようにしました。軸接続なので回転して角度調整が可能です。

▲このように肩の軸に翼の軸受けにハメると装着できます。ガンプラの太いランナーは3mmなので、加工をしなくても軸受けにぴったりはまります

2-2.スジボリ

ロボットらしさを失わず生物っぽさを出したかったので、実在の兵器ではありえないようなウネウネしたパネルラインをスジボリしました。

ところどころタガネの刃幅を変えて太目のミゾでメリハリをつけています。

ヒザ装甲

脚部パーツはヒザ周りを中心に端をデザインナイフで切り欠いたり、削り込んで段落ちさせ装甲の重なりを表現したりして、情報量を増やしています。

ディテールが少なくあっさりしたガンヴォルヴァはまっさらなキャンパスよろしく、スジボリのし甲斐があります

この頃はフリーハンドでスジボリするようになっていたので、大量のスジボリもある程度スピーディーに進めることができました。

▼フリーハンドのスジボリは次の記事で詳しく解説しています!

よければご覧ください
ガイドを使わない「フリーハンド・スジボリ」の極意を徹底解説!
ガイドを使わない「フリーハンド・スジボリ」の極意を徹底解説!

2-3.武装

武器

装備した武器は打撃武器のみです。

剣を鞘に入れたまま鎖でぐるぐる巻きにしたため、敵を叩き潰す殴打武器として使用します。

鉄血キットを作った際に余った武器に、0.5mmの極細プラ棒を巻き付けてタミヤセメントで接着しました。

極細プラ棒はこんな感じです。

素麺みたいな細さで折れてしまいそうですが、柔軟性があり少し曲げたくらいでは折れません。

また注文すると段ボールに挟まれ保護された状態で届きます。

短く切ってレッドチップに使ったり、ちょっとしたディテールアップに使ったりと、なかなか役に立つマテリアルです。

極細プラ棒
Plastruct
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3.塗装

3-1.残り火

翼と頭部アンテナは、激しい戦いで燃え尽きた設定で、残り火を描き込みました。

ベースホワイトで白く塗った後、オレンジ・オレンジイエロー・イエロー等でちょこちょこ描き込んでいます。炎の表現は初めてでとても難しく、イマイチ納得いく出来にはなりませんでした。

残り火の周辺は、黒のマジックで濃い黒を塗った後、ウェザリングマスターの”スス”を塗りたくり、焦げた感じを表現しています。

3-2.発光表現とグラデーション

頭部、胸部は紫の発光を表現したつもりですが、ヘタクソで全然光って見えません。周りを黒っぽくするとか、グラデーションをもっと滑らかにするとか、改善点がてんこ盛りです。

関節やフレームは、幾多の戦いで血が滲んだような雰囲気にしたかったので、赤の濃淡でグラデーションを表現しました。

4.ウェザリング

ウェザリングは以下の作業で機体全体を汚しています。

▲シールドはフチの色が濃くなるように塗り分けと汚しでグラデーションを表現しました。結構お気に入りです。

▲腰部バインダー。先端を強めに焼鉄色でスタンプし、塗装ハゲとも焦げともとれるような汚しを施しました。ドライブラシで載せたホワイトダストがいい塩梅です。

▲汚しではありませんが、バックパックの左右のバインダーと中央のバーニアはノズルをシルバーに塗装。くすんで汚れた機体に輝くシルバーは良いアクセントになります。

おわり

原作のガンヴォルヴァは無人機・量産機と無味乾燥な印象だったので、何とか個性を出してみたいと考えて作りました。

水星キットは新しいので作りやすく、可動範囲も申し分ないのです。
是非、個性的なガンヴォルヴァを作ってみてください!

以上、参考になればうれしいです。

それでは、ステキな筆塗りライフを!

使用キット

HG 1/144 ガンヴォルヴァ
1,540円 2023年06月発売(公式サイト

▼燃え尽きた残り火の表現には”スス”が入ったウェザリングマスターBセットがオススメです。

タミヤ(TAMIYA)
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プロフィール
筆塗りおじさん
筆塗りおじさん
会社員 | リビングモデラー
筆塗り大好き「筆塗りおじさん」です!

・北海道札幌市在住
・IT系企業に勤める会社員
・2020年から本格的にガンプラ製作を開始
・得意:筆塗り・スジボリ
・GANSTA(ガンスタ)のいいね数 3,834
・製作ペース:8体/年

筆塗りを楽しみながら、アクリジョンのすばらしさ、ガンプラ製作の楽しさを発信しています。
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