【汚すだけでカッコイイ】オリジン版ザクⅠの成形色を生かしてウェザリング仕上げ!
オリジンザクⅠ(旧ザク)にウェザリングを施し、成形色を生かして仕上げた作例です。
ダクトやバーニアなど、一部をシルバーに塗装しています。
HG 1/144 ザクI(デニム/スレンダー機)
1,870円 2016年05月発売(公式サイト)
オリジンキットは情報量が多く、モールドを彫り直してスミ入れするだけで非常に映えます。
目立つ合わせ目を消してウェザリングしただけの成形色仕上げですが、カッコよくなりました。
- 工作
- 合わせ目消し
- モールドの彫り直し
- スジボリ
- 開口
- 塗装
- シルバーで部分塗装
- ウェザリング
最低限の塗装でカッコよく仕上げたい方の参考になれば嬉しいです!
それでは本編をどうぞ!
1.全体像
キット既存のモールドをケガキ針で丁寧に彫り直したので、スミがキレイに入って見栄えがする出来になりました。
一部、付属のマーキングシールを貼りましたが、段差を消していないので”シールを貼った感”が満載です。(段差を消せばよかったと反省)
ヒートホークはアクリジョンの筆塗りでグラデーション塗装をしてみました。
▲こちらはプラスチッキーな素組みのザクさんです。
2.工作
2-1.合わせ目消し
▲モールドがある前腕に合わせ目がばっちり出ます。樹脂系接着剤で圧着すると、はみ出た”ムニュ”がモールドに流れ込み埋まってしまうので、接着剤が硬化した後にタガネで彫り直しました。合わせ目にモールドがある場合は合わせ目消しの難易度が上がります。
▲肩アーマーの中央に出る合わせ目は樹脂系接着剤で合わせ目を消しましたが、接着箇所が白化してしまいました。成形色仕上げなので塗装できず白く目立っています。
※肩アーマーの合わせ目消しは”後ハメ加工”が必要です。ジョイントの差し込み穴を切り欠く簡単な加工です。
2-2.スジボリ・開口
▲脚部のスラスターノズルはなぜか造形が非常に残念なので、ピンバイスで開口しました。加工しないと、ペタッと平面的な造形で見栄えが悪いんですよね。
▲スジボリでパネルラインを彫り込みました。装甲のカド部分を0.1mmのドリル刃で穴あけし、リベット風にしています。簡単で効果が高い工作なのでオススメです。
▲胸部側面にミリタリーモデルでよく見る三つ穴を開けてみましたが、全体のバランスを見ると浮いており、要らない加工でした。失敗は経験になるので良いのです。
3.塗装
3-1.シルバーで部分塗装
バーニアやスラスターノズルをシルバーで塗装してみましょう。
成形色で色分けされているHGキットはない(はず)ので、シルバーを載せるだけでプラスチック感が無くなります。
- シルバーは分離が激しいので良くかき混ぜる
- つや消しトップコートでくすむので吹く際はマスキングする
せっかく金属色のシルバーで塗装しても、上からつや消しトップコートを吹いてしまうと、くすんで輝きが無くなります。つや消しにする場合は、面倒でもマスキングすると良いでしょう。
※作例はマスキングをサボったため、くすんでいる悪い例です。
3-2.汚し塗装
1)ウォッシング
ウォッシングとは、シャバシャバに薄めた塗料で洗うように塗装する技法です。
今回は次のようにウォッシングしました。
- 希釈したMr.ウェザリングカラーのシェイドブラウンを塗布
- キムワイプ(硬いティッシュ)で大雑把に拭き取り
- Mr.ウェザリングカラー薄め液を付けた綿棒で拭き取り
ウェザリングカラーは重力方向に拭き取ると自然な汚れになります。
やり方の詳細は次の記事で詳しく解説しています!
2)雨だれ、銀ハゲ
▲雨が降って汚れが垂れる雨だれを表現しました。リアルタッチマーカーのブラウンでちょんと描き込み、綿棒で縦にサッと拭き取って伸ばします。カンタンですがリアルな表現ができるのでオススメの技法です。
▲擦れて塗装がハゲた様子をシルバーの塗料で表現したのが、いわゆる銀ハゲです。関節部に少量のシルバーを塗ると、金属の質感が出てカッコイイです。
▲擦れやすいと思われる装甲のフチにもシルバーで銀ハゲを表現。爪楊枝に塗料を付けてチョンチョンと塗料を載せます。パーツのフチを暗めに汚しておくと銀が映えてカッコイイです。
雨だれはリアルタッチブラウン、銀ハゲはアクリジョンのシルバーで決まりです!
3)色鉛筆 + α
エッジに色鉛筆を乗せてハイライトを施しました。
腰から上の装甲はベージュ、脚部はオレンジでハイライトに濃淡をつけ味を出しています。
色鉛筆は塗料を塗るより手軽に色を足せるので、筆者は好んで使っています。
▼作例で使用した色鉛筆です。色数豊富でリーズナブル!
微妙な色の変化をグラデーションで表現するなら色数が多い方が便利です。172色もあれば表現の幅が大分広がります。リーズナブルですが使用感は安っぽくなく、良く発色します。
赤熱化させたヒートホークの塗装記事はこちらです。良ければどうぞ!
おわり
塗装をせずともウェザリングで作品の表情がガラッと変わりますね。
- モールドの彫り直しでスミが良く入る
- 汚し塗装はトライ&エラー
- シルバーの塗り分けは完成度を上げる
以上、参考になれば嬉しいです!
HG 1/144 ザクI(デニム/スレンダー機)
1,870円 2016年05月発売(公式サイト)
ザクⅡに隠れて存在感が薄いザクⅠですが、オリジンキットは情報量が多く、成形色のグリーンも鮮やかでカッコいいです。是非一度作ってみてください!
▼モールドの彫り直しにはケガキ針がオススメ!曲線のモールドや細かい彫り直しもオテノモノです。
キレイな墨入れに1本持っておくと重宝します。
▼ウェザリングには専用塗料がオススメ!くすんだ茶色のシェイドブラウンは汎用性が高いので何かと便利です。
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