エナメル塗料でガンプラにスミ入れ!キレイにスミ入れするコツを紹介
皆さん、ガンプラに「ミス入れ」してますか?
パチ組しただけのガンプラでも、スミ入れをすればモールドが目立ってカッコよくなりますよね。
この記事では、定番のエナメル塗料を使ったスミ入れのやり方と、失敗しやすいポイント・その対策を紹介します。
- キレイにスミが入らない
- スミ入れでパーツが割れちゃった…
- エナメル塗料以外のやり方ってあるの?
エナメル塗料は良く伸びるのでカンタンにスミ入れができます。
塗装をしない方でも、スミ入れするだけで格段に見栄えが良くなるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
※エナメル塗料は臭いが強いので、換気をしながら作業しましょうね。
1.スミ入れで作品を引き締める
スミ入れしてない旧ザクさん
スミ入れしてもらった旧ザクさん
モールドが強調され、スミ入れ前と比べて引き締まった感じがしませんか?
このように、スミ入れには作品を引き締め精密感をUPさせる効果があります。
※今回はタミヤさんのスミ入れ塗料を使いました。
2.スミ入れしてみよう
2-1.エナメル塗料はパーツが割れます
スミ入れする前に、トップコートを吹いてパーツ表面を保護しておきましょう。
そのままスミ入れすると、エナメル塗料に含まれる有機溶剤の成分がプラスチックを脆くするためです。
脆くなったパーツは割れる場合があり、せっかく作ったガンプラが壊れてしまいます。
エナメル塗料はトップコートとセットで使うと覚えておきましょう
トップコートは、手軽に吹ける缶スプレータイプがオススメです。
トップコート(缶スプレータイプ)
手軽に吹ける缶スプレーのトップコート。
光沢・半光沢・つや消しといった仕上がりや、ラッカー系・水性といった性質にバリエーションがあります。
今回はラッカー系のつや消しスプレーを吹きました。
塗装した場合もパーツ表面が塗料で保護されますが、塗料が行き渡っていない部分はエナメル塗料が染みるので、トップコートを吹いた方が良いでしょう。
2-2.スミ入れに必要なもの
- 組みあがったガンプラ
- エナメルスミ入れ塗料
- エナメル溶剤
- 綿棒
▲タミヤのスミ入れ塗料です。予め希釈されたスミ入れ専用のエナメル塗料で、ブラックの他にもグレーやブラウンなどバリエーションがあります。
▲エナメル溶剤です。無色透明でエナメル塗料の希釈に使います。これで、はみ出したスミ入れ塗料を拭き取るのです。
▲どこにでも売っている綿棒です。スミ入れ塗料を拭き取る際に使います。細かい部分の拭き取りは先が細い「模型用綿棒」があると便利です。
2-3.スミ入れのやり方
▲ビン底に塗料の顔料が沈んでいるため、良く振ってから使います。攪拌棒でかき混ぜるとより良く混ざります。
▲蓋に付いているハケでパーツのミゾに塗料を流し込みます。エナメル塗料は良く伸びるので、スムーズにスミが入ります。
はみ出しても後でふき取るので問題ありません。
▲塗料を流し終わりました。エナメル塗料は乾燥が遅い塗料です。30分程度放置し、程よく乾かしましょう。
▲ある程度塗料が乾いたら、はみ出た部分を拭き取ります。エナメル溶剤に綿棒を浸します。先端にチョンとつける程度でOKです。
▲溶剤を着けた綿棒を軽く擦りつけ、はみ出た塗料を拭き取ります。
▲塗料の拭き取りが終わり、ミゾにだけスミが残りました!これでスミ入れ完了です。
2-4.はみ出しの処理方法
スミ入れするとミゾ以外にエナメル塗料がはみ出しますよね。
失敗した!と思うかもしれませんが、大丈夫です。
エナメル塗料は溶剤で簡単に落とすことができるからです。
▲スミ入れ塗料がモールドの外側にはみ出してしまいました。
▲溶剤に浸した綿棒でふき取れば、ご覧のとおりキレイになります。
3.キレイなスミ入れのコツ
このように、流し込んで拭き取るだけの簡単なスミ入れですが、ちょっとしたコツで仕上がりに差が出るので、紹介しておきましょう。
- 乾いてから拭き取る
- モールドに対し垂直に拭き取る
- モールドを彫り直す
- 塗装で埋まったモールドも彫り直す
3-1.乾いてから拭き取る
はみ出た塗料の拭き取りは、スミ入れ塗料がある程度乾いてからにしましょう。
乾く前に拭き取ると、綿棒が塗料を吸い取り過ぎてスミが薄くなってしまいます。
神経質になる必要はありませんが、20~30分ほど置いてから拭き取るのが良いでしょう。
3-2.ミゾに対し垂直に拭き取る
つづいて塗料を拭き取る方向についてです。
綿棒はモールドに対し垂直方向に動かします。
(写真の矢印の方向)
モールドに対し水平に拭き取ると、拭き取り過ぎてスミが薄くなることがあります。
3-3.モールドを彫り直す
スミ入れ前にモールドを彫り直しておくと、拭き取り後もスミがくっきり残ります。
キットに元からあるモールドは、浅かったり・造形が甘かったりすることが多いです。
浅いモールドに塗料を流しても、拭き取るとスミが薄くなってしまうのです。
タガネやケガキ針などの掘る道具が必要ですが、スミ入れ前にモールドを彫り直しておくことをおススメします。
キレイなスミ入れには、モールドの彫り直しが大切です。
3-4.塗装で埋まったモールドも彫り直す
塗装をするとモールドに塗料が入り込み、ミゾが浅くりがちです。
この場合もキレイにスミが入らないので、タガネやケガキ針で彫り直しておきましょう。
ただし、塗装をした後なので掘り直しは慎重に行う必要があります。
手を滑らせて塗膜にキズを着けたり剥がしたりしないよう、丁寧に作業しましょう。
誤って塗装を剥がしてしまった場合は、面倒ですが筆でリタッチ(修正)しましょう。
ケガキ針は彫り直しの必需品!活躍の場が多いので1本持っておいて損なしです!
まとめ
以上、エナメルスミ入れ塗料を使ったカンタンなスミ入れの解説でした。
少ない手間で格段に見栄えが良くなるので、塗装にハードルを感じている方も、まずスミ入れから始めてはいかがでしょう。
また、スミ入れのやり方は他にもいくつかあります。
- ペンタイプの塗料
- シャープペンシルタイプの道具
- ウェザリング(ウォッシング)
- 水性塗料に中性洗剤を混ぜたもの
本記事で詳しくは説明しませんが、是非、自分に合ったスミ入れ方法を見つけ、カッコ良くスミ入れしてみてくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、ステキな筆塗りライフを!
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