【素組みレビュー】HGUC ZZガンダムを塗装・改造目線でレビューしてみる
機動戦士ZZガンダムからHGUC ZZガンダムの素組みレビューです。
2010年6月発売と古めのキットです。
私はZZガンダムは見ていないので、機体についての知識はあまりありません。
HGUC 1/144 ダブルゼータガンダム(公式サイト)
2,530円(税込)
2010年6月発売
機体解説
「ZZ(ダブルゼータ)ガンダム」は、エゥーゴが推進する”Zプロジェクト”によって開発された試作型の可変MSである。いわゆる”ハマーン戦争”期において、連邦軍の遊撃舞台として獅子奮迅の活躍を見せたアーガマ部隊のZガンダム、ガンダムMk-Ⅱ、百式を含む”ガンダムチーム”の中核MSとして活躍した。
基本コンセプトは攻撃力と汎用性を最大限に追求した機体であり、一年戦争時のガンダムとGメカの機能を組み合わせたような設計が施されている。上半身と下半身に分離したパーツにそれぞれコア・ファイターを組み合わせることで、「コア・トップ」(上半身とダブル・ビーム・ライフル、コア・ブロックによって構成される戦闘機形態。出力は落ちるが、コア・ブロックがなくとも運用可能)、「コア・ベース」(下半身とコア・ブロックによって構成された攻撃形態。出力は充分だが、コア・ブロックがないと制御できない)という、2種類の航空/航宙攻撃戦闘機となり、それぞれく強力なビーム兵器やミサイルを多数装備する。また、「Gフォートレス」(ZZガンダムの重戦闘爆撃形態。MSから分離せずにそのまま変形可能)形態にも変形可能で、その場合の総推力は、MS形態時の役1.5倍という、驚異的な機動性を発揮する。コア・トップとコア・ベースがドッキングする際、いずれかのコア・ファイターを分離してそのままドッキングすることも可能だが、アーガマ部隊においては、メイン・パイロットのジュドー・アーシタが3機目のコア・ファイターに搭乗して新たにドッキングするという運用が多かったようだ。
この時期のMSは、各陣営ともに高出力と高火力を主眼とする多機能化された機体を投入する傾向にあり、武装や運用面においても、過剰ともいえる恐竜的進化のただ中に合った。実際、ビーム兵器やミサイルの装備数増加、サイコミュ系制御装置の採用など、最先端の技術がこれでもかと詰め込まれたMSが多数ロールアウトしている。このZZガンダムも同様の傾向に沿った機体であることは論を持たず、デフォルト状態での武装や機動装備を最大出力で継続的に稼働させた場合、その作戦行動時間は15分にも満たないとさえいわれている。これは、最強の武装である頭部の“ハイメガ・キャノン”がエネルギーの大半を消耗するというリスキーな武装であることが最大の要因ではあるが、この機体を当時の”最強”たらしめていることも事実であり、そのアンビバレンツさも含め、ZZガンダムの特徴となっている。
ただし、運用面での柔軟さと整備性の劣悪さを量りにかけるような側面もあって、大規模な艦隊で複数運用するよりは、小規模な遊撃隊においてこそ、そのフレキシビリティを存分に発揮する機体と言えそうだ。
デカい・強い・早いを兼ね備えた当時最強のMSだそうです。
最近では店頭で見かける機会が減りましたが、私は運よくヨドバシカメラで見かけたので即買いしました。文句なしでカッコイイキットですが、塗装をする前提で見るとどうでしょうか。
それでは、本編をどうぞ!
1.ZZガンダムの全体像
いやー、実際に組んで立体物としてみると、めちゃくちゃカッコイイですね!
ボリューム、ゴツゴツしたフォルム、装甲が重なった特徴的な脚部、どれも見惚れてしまいます。
変形させるのが面倒なので、Gフォートレス形態の写真はありませんw。
付属品はこんな感じ。
Gフォートレス形態用の差し替えパーツや、コアファイターが付いています。
大きなダブル・ビーム・ライフルと専用持ち手、ハイパー・ビーム・サーベルが2丁付属し、大ボリュームです。
細かい色分け用のホイルシールもついています。
2.各部詳細
▲バストアップ。胸の形状が特徴的。
ディテールはあっさりしていますが、肩や頬などのダクトが情報量を増やしています。
エゥーゴのMSらしく直線的なデザインなので、ヤスリで平面出しすると映えそうです。
▲胴体に腕パーツの接続軸があり、若干ですが可動します。
ただ、パーツが干渉し取り付けた腕はほとんど動きません。このへんは15年前のキットなので仕方がないところ。
▲背面の大型バックパックです。ハッチが稼働し、ミサイルポッドを展開することができます。ただ、大きいがゆえに重く、立たせると後ろに倒れやすくなっています。
▲肩にある大きなバインダーです。ディテールがほぼ無くつるっとしているので、スジボリやプラ板で情報量を増やしたくなりますね。
▲ディテールはあっさりしていますが、各所にダクトやスラスターノズルが配置されており、角張ったデザインと相まって、意外と情報量が少ない印象はありません。
▲脚部パーツです。
装甲が重なり合う特徴的なデザインで、各所に多数のスラスターノズルがついています。
ノズルの内側を暗い色に塗ると映えそうです。
▲ヒザは2重関節になっていますが、ふくらはぎが干渉するので曲がり具合は90度ほど。
腹部に稼働軸があり若干前かがみにできるので、膝立ちは問題なくいけました。ヒザ上の細長い装甲は裏側が肉抜きされているので、プラ版などで埋めたいところです。
3.工作したい箇所
3-1.合わせ目
実はこのキット、目立つ合わせ目が少ないです。意外と秀逸なパーツ構成だと思います。
ちょっと見てみましょう。
▲前腕の先端部分に少しだけ合わせ目が出ます。気にしなければどうということはない程度です。
※ハンドパーツはこの時代のキット特有の握りこぶしタイプ。このハンドパーツに戻してほしい・・・。
▲バックパック側面にも合わせ目が出ます。デザインの一部と言われればそう見えなくもない印象です。段落ちモールド化してディテールにしてしまうのも良さそうです。
▲武装はモナカ構造のため、合わせ目が出るのが常です。
バッチリ目立つ箇所なので合わせ目消しをしておきたいところ。
3-2.パーティングライン
パーティングラインとは、パーツ成形に使う金型の合わせ目にできる線状の突起です。
デザイン上は存在しない線なので、ヤスリやデザインナイフで削るのが一般的です。
▲肩バインダーの側面には目立つパーティングラインがあります。両端のディテールを活かすならデザインナイフで丁寧に削る必要がありますが、造形が若干ダルいので、思い切って金属ヤスリで削り落とし、再作成しても良さそうです。
▲ZZガンダムの頭部は一体成型で合わせ目が出ないタイプ。このタイプの頭部にはパーティングラインが出ることが多いです。顔は目立つパーツなので処理しておきたいですね。
3-3.要クリアランス箇所
ZZガンダムはGフォートレスという戦闘機形態に変形可能な可変機です。
可変機ゆえにその可動箇所は多く、クリアランス(隙間空け)処理をしておかないと、組み終わった際に塗膜がハゲやすい箇所があります。
▲ヒジ付近にある2基のバインダーはそれぞれ可動します。可動軸の根元まで赤いパーツなので、暗い色に塗ってオモチャ感をなくしたいですが、可動箇所のため薄塗りを心掛けましょう。
▲サイドアーマーとバックパックにも可動するウィングがあります。こちらは腕のもの違い、基部のパーツで挟み込む形状でう。基部かウィングのどちらかを削って隙間を作らないと、塗装は確実に剥げるでしょう。
▲フロントアーマーは中央のパーツにぴったりくっついています。ここも可動箇所なのでどちらかを削り隙間を開けて、塗膜が剥がれないよう考慮しましょう。
▲ヒザ・スネの細長い装甲も可動します。左右に隙間なく別パーツが隣接しているので、ここも塗装を剥がしたくなければクリアランスしておきましょう。
4.色が足りない部分
本キットは古いHGながら色分けは秀逸で、ほとんどの部分がパーツ成形色で設定色が再現されています。
青や黄色のスラスターノズル内部(黒・赤)、ヒザパーツの赤、スネ横ミゾの黒など、細かい部分は成形色で再現されていません。スラスター内部の黒い部分だけでも塗っておくと大分印象が違うと思います。
背面は、フクラハギのスラスターノズル内側(赤)やバックパックバーニア内部の赤色が足りません。気になるようなら塗ったほうが完成度が上がるでしょう。
まとめ
以上、HGUC ZZガンダムの素組みレビューでした。
可動箇所が多いのでクリアランスは大変そうな印象です。
店頭で見かけることはなくなったレアキットですが、たまに再販されたものが量販店に並ぶこともあります。パトロールしてみてください。
ネット通販だと少し値が張りますが、今でも入手可能です。
可動域も多く可変MSなのでプレイバリューが高い良キットです。
ぜひ作ってみてくださいね!
それは、ステキなガンプラライフを!
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