【素組みレビュー】HGUCサザビーを塗装・改造目線でレビューしてみる
HGUCのサザビーは作りましたか?
サザビーは、逆襲のシャアに登場するネオジオンの総帥「シャア・アズナブル」が最後に搭乗する、非常に人気のある機体です。
2008年6月発売の古いキットながら、武器にしか合わせ目が出ないことで有名な名キットです。
先人のレビューでさんざん擦られているキットなので、今回は塗装・改造をする前提で、気になるポイントを見ていこうと思います!
HGUC 1/144サザビー(公式サイト)
3,080円(税込)
2008年6月発売
サザビーの製作を検討している方の参考になれば嬉しいです!
それでは、本編をどうぞ!
1.全体像
非常に肉厚・マッシブで、設定画のサザビーを十二分に表現できていると思います。
MG・RGと比べるとディテールはかなりあっさりしており、手を加える余地が多分にあって筆者は好みです。
※特にRGは、デザインが完成されていて手を入れるところがないので、敬遠してしまいます。
赤の濃淡による色分けは、キットの成形色で再現されています。
個人的には赤の彩度が今一つ足りないような気がします。もっとビビットな赤で塗ってやると映えそうです。
2.多用されるABS
比較的古いキットで、かつ大型なため、関節やフレームは丈夫で保持力が強いABSで作られています。
ハンドパーツもABSです。
ABSパーツに溶剤系の塗料で塗装する場合は、サフで下地を作ったりプライマーを塗布したり、ひと手間必要です。
手がかかるのが嫌なら、ABSでも塗装可能な万能塗料のアクリジョンで塗っちゃいませんか(笑
パーツの素材を気にする必要がなく、手軽に塗装ができますよ!
3.気になるポイント
3-1.ヒケ・パーティングライン
▲バックパックに装着するファンネルコンテナです。中央で分割され観音開きになるパーツですが、パーツの淵が反り上がっています。キレイに仕上げるならヤスリで平らにならしたいところです。
▲同じくファンネルコンテナです。側面に目立つヒケ(凹み)があります。ヤスリでならして処理したいところですが、凹みがひどいようなら瞬間接着剤やパテで埋めてから処理した方が良いでしょう。(ヤスリで削り過ぎるとパーツが薄くなり破損につながります)
▲肩にある特徴的な装甲です。3基の凸モールドがありますが、左右2基の上には目立つパーティングラインが走っています。ラインだけを処理することもできますが、凸モールドは造形がダルいので削り落とし、後からプラ板で作ったほうがキレイに仕上がります。
3-2.弱々しい腕の軸
▲胴体と腕を繋ぐジョイントパーツは意外と細いです。
奥まで腕をジョイントに押し込んでも、写真のようにジョイントが見えます。
マッシブな機体にそぐわない細いジョイントは気になる人もいるでしょう。プラ板工作で太くしたいところです。
※動かして遊んでいると、腕が抜けやすい印象でした。
3-3.見栄えを良くしたい箇所
▲サザビーは首がぐっと上に上がります。上げてみると、アレ?何だかツルっとしててオモチャみたいです。あまり見える場所ではありませんが、ディテールアップの工作をしておきたいところです。
▲胸にあるダクトのような部分は、ミゾが浅く造形がシャキッとしません。ミゾを彫り直して陰影を強調したり、開口して本物のダクトを真似たりすると見栄えが良くなります。
3-4.足の可動域
▲サザビーのヒザ関節パーツは関節単体で90℃まで曲がるのですが、スネパーツの装甲が干渉して90℃まで曲がりません。
そのため、膝を曲げたポーズが決まらず、ポージングのバリエーションがあまりないんですよね。
90℃曲がっても最近のガンプラと比べるとイマイチですが、それでもポーズのバリエーションは増えると思います。
干渉部を削るなどして調整すると良さそうです。
▲股関節は太めのボールジョイントで、最近のキットにあるような太もも上部の回転軸はありません。
そのため足を開いたアクションポーズは取りにくい印象でした。
工作で回転軸を設けると良さそうです(筆者はできませんが)
※足も腕と同様、動かしていると外れやすい印象でした。
3-5.破損が心配な個所など
▲バックパックに付いているファンネルコンテナの接続軸は3mm径のPS樹脂製です。3mmなので細くはないのですが、製作中・ポージング中に倒れたり落ちたりすると、軸が折れてしまいます。筆者は以前作ったササビーの軸が折れました。取扱いに注意しましょう。
▲ファーストガンダム時代のシャアのヘルメットを模したといわれる頭部のアンテナです。かなりの細さで指で押すとぐにゃりと曲がります。非常に折れやすいので工作や製作中には注意して扱いましょう。
▲先ほどのアンテナ付きのパーツは、なぜかとても外れやすいです。指で上からちょんと押すとグラついてすぐに外れます。個体差かとも思いましたが、2回作ったサザビーはどちらも同じだったので、そういうものなのでしょう。塗装して飾る前に接着しようと思います。
4.塗り分けが必要な個所
4-1.バーニアノズル
巨大な機体には姿勢制御用のバーニアがたくさん付いています。
設定画だとバーニアの内側は黄色なので、黒一色の成形色では色が足りず、イエローで塗る必要があります。
ただ、アクリジョンのイエローは隠ぺい力が最弱なので、ベースカラーのベースイエローを混ぜると良いでしょう。
4-2.ダクトノズル
設定画ではリアアーマーのダクトノズルも黄色です。ベースイエローを混ぜたイエローで塗り分けすると良いでしょう。
また、フロントアーマーのノズルは、どうやら設定画だと赤いのですが、筆者は黄色に塗ったほうが映える気がしています。
4-3.シールドの裏
▲サザビーのシールドは超巨大です。
裏打ちパーツは裏面全体を覆うものではないので、黒と赤のコントラスト差が出てしまいます。
筆者はシールド裏が暗い色が好みなので、裏側を暗い色で塗っておくと作品が引き締まると思います。
まとめ
以上、HGUCサザビーの改造・塗装目線レビューでした。
武器以外に合わせ目消しの必要がないので、面倒な工作がいらない点が素晴らしいですよね!
高火力型の第4世代MSに分類されるサザビーさん。
18m級のEGガンダムさんと並べてみると、この身長差です。写真だと伝わりませんが、実物は非常に大きく所有感があります。
人気のキットだからか、量販店の店頭でも比較的よく見かけますし、ネット通販でも比較的安価で入手可能です。(ギラドーガも再販してほしい…)
ぜひ、あっさりしたサザビーに手を加え、自分だけのカッコイイサザビーを作ってみてくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございます!
それではステキなガンプラライフを!
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