最初は部分塗装から!ガンプラの筆塗りに必要な道具とその費用は?
ガンプラ塗装を始めたいと思っているあなた、筆塗り部分塗装からチャレンジしてみませんか?
部分塗装とは、すべてのパーツ塗装する全塗装に対し一部のパーツだけを塗装するもので、キットの成形色で再現されていない色をちょい塗りするなどの際に行います。
筆塗り塗装は専用環境が必要ないため初心者向きで、中でも部分塗装は、使う塗料の色数が少ないのでサイフにやさしくオススメです。
ということで、ガンプラの部分塗装に必要な道具と、その金額を見てみましょう。
道具 | 費用 |
---|---|
塗料(アクリジョン:4色) | 1,100円 |
筆(太さの違うセット) | 600円 |
調色スティック | 440円 |
パレット ※クッキングシート | 100円 |
塗装用持ち手棒 | 1,100円 |
塗装ベース | 1,000円 |
合計 | 4,340円 |
4,000円ちょっとあれば必要な道具は揃います。
どうでしょう、それほど厳しい金額ではないですよね。
使用する塗料の色数によって若干前後しますが、4,000円は次のEGガンダムを部分塗装した塗料・道具をそろえるのにかかった費用です。
具体的にどんなものが必要か、詳細を見ていきましょう。
それでは本編をどうぞ!
1.筆塗り部分塗装に必要なもの
1-1.塗料(アクリジョン)
筆塗りに必要なものといえば、まず何を置いても塗料です。
塗料が無ければ色を塗ることができませんからね。
本サイトでは、臭いが少なく水だけで扱える初心者に優しい塗料「アクリジョン」をおススメしています。
▼アクリジョンの徹底解説記事はコチラ
部分塗装では、キットの成形色で再現されていない色や、おもちゃっぽく感じる部分をちょちょっと塗ることが多いです。
冒頭で紹介のEGガンダムは成形色での色分けが素晴らしいので、次の4色だけ使用しました。
▲アクリジョンベースカラー「ベースグレー」
装甲の裏側やヒザ裏、ヒジ・ヒザ・足首の”マルイチモールド”を塗るのに使いました。
ベースカラーは下地塗料ですが、暗色のベースグレーは普通に塗装にも使うことができます。もちろん、筆で塗るサーベイサーとしても有用です。
▲アクリジョン「シルバー」
バックパックに付属のバーニアは、こちらのシルバーを使用。キラキラ輝くメタリックカラーで、ふた塗りほどすると金属と見まごう輝きとなり、プラスチック感が完全になくなります。
▲アクリジョンベースカラー「ベースイエロー」
こちらもベースカラーからベースイエロー。ビームライフルのセンサーを黄色に塗るのに使いました。アクリジョンの黄色は隠ぺい力が弱く単体だと発色しにくいため、ベースイエローで発色を助けます。
▲アクリジョン「オレンジイエロー」
ベースイエローと混色しライフルのセンサーを塗るのに使います。くすんだ色味のベースイエローと混ぜるには、少しオレンジ気味のオレンジイエローがぴったりです。
価格(定価)はベースカラーで330円(税込)、アクリジョンは220円です。
当然、塗りたいキットが違えば用意する塗料も変わります。
▼ベースグレーは隠ぺい力が高く、装甲裏や暗色で塗りたい部分に大活躍です。
▼隠ぺい力の弱いイエローにはベースイエローが必需品!
1-2.筆
つづいて必要な道具は「筆」です。
筆で塗装するので、マストアイテムです。
初心者の方は高価なものを用意する必要はなく、太さの異なるものがセットになった商品が良いでしょう。
部分塗装は細かいところを塗り分けることが多いですが、場合によっては広い部分を塗ることもあります。
塗りたい箇所によって筆の太さを使い分けると良いでしょう。
最低限、広い部分を塗る“平筆”と、細かいところを塗る“面相筆”があればOKです。
▲細めの平筆
筆先は3mm~10mm程度のものが、細かいところも広いところも塗れるので便利です。
私は3mmの平筆を使ってEGガンダムを筆塗りしました。
▲面相筆
筆先が1mm程度の細い筆です。
ガンダムの顔や奥まったセンサー部など、細かいところを塗り分けする際に使います。
また、はみ出した際のリタッチにも便利です。
▼私は太さの異なる筆が10本セットで1,000円を下回るこちらの筆を使っています。
太いものから細いものまで揃っており、安価なのでこれから始める方にもオススメです。
▼筆先がパサつきまとまりが無くなったら、”フデピカリキッド”でお手入れしましょう。
塗料の洗浄+リンス効果でしっとりした筆先が蘇ります。
1-3.調色スティック(攪拌棒)
塗料をかき混ぜたり取り出したりするのに必要なのが「調色スティック」です。
先端がスプーン上になっている金属の棒で、ネット通販にも数多くの商品が出ています。
有名なのはタミヤさんの調色スティックで、私はこれを使っています。
ぶっちゃけ割り箸など棒状のものがあれば塗料はかき混ぜられますが、専用のツールを使った方が効率が良いので購入をおススメします。
瓶入りの塗料は顔料がびん底に沈殿しているため、使う前にかき混ぜる必要があります。
次の要領でかき混ぜます。
▲ふたを開けたばかりのアクリジョンは、このように顔料がビン底に沈殿しています。
▲調色スティックを使って、全体が均一になるようビンを底からかき混ぜるのです。
▲ある程度(30~40回)かき混ぜると均一に混ざりました。
▼タミヤさん以外にもこんな商品が。
薬さじですが塗料の攪拌に使え、本数が多いのでコスパ良です。
1-4.パレット
続いてパレットです。
塗料は瓶からそのまま塗るのではなく、取り出して使います。
世には様々な商品が出ていますが、塗料を取り出して筆で扱えれば良いので、初心者の方には使い捨て出来るペーパーパレットがオススメです。
実は100円ショップなどで売っているクッキングシートがペーパーパレットの代わりになるので、私はそれを使っています。
▲塗料を取り出すパレットです。
お皿やペーパーパレットなど種類が多いので、使いやすいものを探してみましょう。
<メジャーなパレット>
- Mr.塗料皿(10枚入り 税込220円)
- Mr.ウェットパレット(税込374円)
パレットはこんな基準で選ぶと良いと思います!
・塗料の色数が少ない場合やパレットを洗うのが面倒な方 … ペーパーパレット
・色数が多かったり、調色したりする場合 … 塗料皿や仕切りのあるパレット
▼ターレンスさんのペーパーパレット。
30cm×20cm程度で取り回しが良く使いやすいです。
▼調色する場合や使う色数が多い場合は、”仕切り”がある梅皿が便利です。
▼調色スティックと加水用のスポイトがセットになったお得な塗料皿もあります。
1-5.塗装用持ち手棒
▲パーツを手で持って筆塗りすると、塗料が手についたり、指が邪魔でうまく塗れなかったりします。
そこで役に立つのが「塗装用持ち手棒」です。
先端がクリップ上になっており、パーツを挟んで持つことができます。
有名なMr.ネコの手棒や、通販サイトで多くのものが出回っており、お20~36本で1,000円程度の価格帯です。
▲手で持って筆塗りすると、指が邪魔でキレイに塗ることができません。
▲そんなときは塗装棒を使います。パーツ裏の出っ張りなどをクリップで挟みます。
▲ご覧の通り、パーツ全体を塗ることができるようになりました。
部分塗装なら頑張ればパーツを手で持っての塗装もできますが、正直やりにくいことこの上ないので持ち手棒を用意した方が快適です。
塗装棒のクリップは大きさにバリエーションがあります。
・比較的パーツが小さいHGのキット ・・・ 小さめか中くらいのクリップ
・MG等の大きいキット … 中くらいか大き目のものがオススメ
わからない場合は中くらいのものを買えばOKです。
パッケージに「中」など記載されているもを選びましょう。
▼クレオスから出ている36本入りのものがオススメです。1,000円程度で快適に筆塗り塗装ができます。
1-6.塗装ベース
最後に塗装ベースです。
塗装用持ち手棒を刺して立てかける道具で、塗装用持ち手棒とセットで使います。
持ち手棒があってもベースがないとあまり意味がありません。
▲持ち手棒を差し込んで固定することができます。
穴が空いているところはどこでも持ち手棒を刺すことができます。
筆塗り後のパーツを乾燥させる際に重宝します。
メジャーな「Mr.ネコの手ステーション」「Mr.トラのステーション」や、通販サイトなどで様々なものが売られています。自作する方もいらっしゃるようです。
▼クレオスの猫の手ステーションがメジャーです。少しですが持ち手棒もセットで付属します。
2.部分塗装の作例紹介
これまでガンプラの筆塗り塗装に必要な道具を紹介してきました。
高価な道具は必要なく、思ったより簡単に揃えられそうではないですか?
HGのガンプラはMGやRGに加え安価で、成形色による色分け再現が甘い部分があります。
ですが、筆でちょちょっと足りない色を塗るだけで、手を加えた作品に見えるようになるのです。
装甲裏をベースグレーで塗り、バーニアや頭部バルカンをシルバーで塗るだけで質感がぐっと上がります。
2-1.部分塗装の例(ジム寒冷地仕様)
▲肩アーマーの裏をアクリジョンベースグレーで塗っています。装甲裏はベースグレーの部分塗装できまりです。また、肩とほほのダクトはシャインレッドで塗り分けしています。
▲バーニアは外側をシルバーで、内部をレッドで塗り分けました。バーニアの塗り分けは完成度の向上に効果的です!
▲シールドの裏もベースグレーで塗りました。成形色は装甲色と同じ色ですが、別素材な感じが出るので塗り分けがオススメです。
▼装甲やシールドの裏はベースグレーで塗ると引き締まります!
▼ダクトやバーニアの内側はシャインレッド(朱色)で塗ると映えます。
2-2.部分塗装の例(ザクⅠ ORIGIN)
バーニアやスラスターノズルをシルバーで塗装してみましょう。
成形色で色分けされているHGキットはない(はず)ので、シルバーを載せるだけでプラスチック感が無くなります。
- シルバーは分離が激しいので良くかき混ぜる
- つや消しトップコートでくすむので吹く際はマスキングする
せっかく金属色のシルバーで塗装しても、上からつや消しトップコートを吹いてしまうと、くすんで輝きが無くなります。
つや消しにする場合は、面倒でもマスキングすると良いでしょう。
※作例はマスキングをサボったため、くすんでいる悪い例です。
2-3.部分塗装の例(アドバンスドヘイズル)
HGガンプラではこういったスラスターやバインダーの細かい色分けがされていません。
細筆や面相筆で塗ってやるだけで見違える出来になります。
▼アクリジョンで隠ぺい力の弱い黄色を塗りたいならベースイエローとオレンジイエローのセットがオススメ!
まとめ
以上、ガンプラの部分塗装に必要なものの紹介でした。
成形色の色分けが足りないキットには色分け再現用のシールが付いていることが多いですが、シールを貼るとオモチャ感丸出しなので拘りたい人は塗装したいところです。
道具 | 費用 |
---|---|
塗料(アクリジョン:4色) | 1,100円 |
筆(太さの違うセット) | 600円 |
調色スティック | 440円 |
パレット ※クッキングシート | 100円 |
塗装用持ち手棒 | 1,100円 |
塗装ベース | 1,000円 |
合計 | 4,340円 |
数種の塗料、細めの筆、調色スティック、パレット、塗装用持ち手棒と塗装ブースがあれば部分塗装で色分けが再現できるので、シールの色分けで物足りない方はぜひ部分塗装にチャレンジしてみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、ステキな筆塗りライフを!
▼筆塗りは筆の太さが重要です。高いものは必要ありません。
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