タガネの切れ味が復活!…ダイヤモンド砥石でタガネを研ぎ直そう!
スジボリに欠かせない彫る道具の「タガネ」ですが、使っていると切れ味(彫り味)が落ちて彫りにくく感じることはありませんか?
タガネは刃物なので、使っていると摩耗して切れ味が悪くなります。
切れ味の鈍ったタガネでは、キレイなスジボリをすることはできません。
そんな時は、砥石でタガネの刃を研いで、切れ味を蘇らせましょう!
今回紹介するのは「ダイヤモンド砥石」です。
専門家ではないので詳しい話は割愛しますが、簡単に言うと、表面を硬いダイヤモンドの粉で覆った切削力の高い新しいタイプの砥石です。
- メリット
- 水が不要なものが多い
- 研磨力が強い
- デメリット
- 一般的に寿命が短いと言われる
表面に付着させたダイヤモンドの粉が取れると切削力が落ちると言われています。
ただ、面積の広い包丁と比べ小さなプラモデル用のタガネでは、そこまで気にする必要はないでしょう。
使い方と効果を解説しますので、タガネの切れ味が落ちてお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
▲私は砥石でタガネを研ぎながら、これを彫りました。
それでは、本編をどうぞ!
1.商品紹介
今回紹介するダイヤモンド砥石は、Amazonで購入したこちらの商品です。
中国のメーカーのもので、価格は1000円ちょっとと安価。
果たして実物はどんな感じでしょう。
▲何やら中国語が書かれた怪しい紙袋です。
ダイヤモンド グラインディング ディスク フォー … 英語が読めません。
▲袋から取り出したるは金属のプレート。
これがダイヤモンド砥石です。すでに使っているものなので表面の傷はご愛敬です。
▲確かに表面に粉状のものが付着している様子で、触るとざらついています。
筆者が購入したものは3000番です。
臭いは全くありません。
▲裏面は表面と違ってつるっとしており、砥石として使うことはできなさそうです。
2.研いでみる
それでは実際にダイヤモンド砥石で研いでみて、切れ味がどの程度蘇るのか見てみましょう。
▲実験台になってくれるのがこちらのタガネ「スジボリカーバイト 0.6mm」です。
太目のマイナスモールドや、スジボリを太く彫る際に大活躍してくれるタガネです。
▲研ぎ直す前に試し彫りをしてみます。
転がっていたゲルググマリーネさんのシールドに犠牲になってもらいます。
▲彫ってみたのがこんな感じ。
撮影用に少し大げさにしていますが、ガタガタでキレイに彫れていませんね。
この状態のタガネを研いでみます。
▲タガネをプレートと水平になるようにし、ゆっくり擦りつけて刃を研ぎます。
Amazonの商品紹介を読むと、少量の水を加えた方が砥石が長持ちするとありました。
撮影しながらなので、今回は水を使わずに研いでみます。
▲このように刃をプレートと水平になるように擦りつけます。
強く擦ると削れ過ぎる気がします。程よい力で数回擦りましょう。
▲研いだ後のタガネで彫り直し、研ぐ前のスジボリと比べてみました。
ちょっと曲がってしまいキレイに仕上がりませんでしたが、切削面を見てください。
研いだ後の方がミゾの断面がキレイに角ばっています。
切れ味が良くなり、カドがたったミゾを彫ることができるようになりました。
まとめ
このようにサッと擦って研ぐだけで、鈍くなったタガネの切れ味(削れ味)が瞬く間に蘇ります。
今回紹介した商品は、目の粗さを選ぶことができます。
#150
#240
#320
#400
#600
#800
#1000
#1200
#1500
#2500
#3000
※目の粗さによって価格が異なります。
目の粗い番手(数字が小さいもの)もそろえ、粗い番手→細かい番手の順で研ぐと、もっと切れ味が良くなるかもしれません。
Amazonでは他にもダイヤモンド砥石の取り扱いがあり、価格帯は1000円台 ~ 2000円台といったところです。
- キレイなスジボリには道具の手入れが大事
- ダイヤモンド砥石なら水なしで手軽
- 切れ味が鈍ったらサッと研いで復活
キレイなスジボリが彫りたい方は、ぜひダイヤモンド砥石で切れ味を保ちながらスジボリしてみてくださいね!
参考になれば嬉しいです。
それでは、ステキなスジボリライフを!
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