金属ヤスリでヤスリがけを時短!ガンプラにはタミヤのクラフトヤスリがオススメ
ガンプラのゲート跡処理や平面出しに時間がかかって面倒に感じていませんか?
紙ヤスリやスポンジヤスリは、使っていると掘削力が落ちてどうしても時間がかかります。
そんな悩みは金属ヤスリでスッキリ解消しちゃいましょう!
- メリット
- 良く削れる
- 切削面がなめらか
- 削り味が落ちない
- 作業時間が短くなる
- デメリット
- 削り味が良いゆえにえぐれやすい
今回は、多くのプラモデル用工具を販売するタミヤさんの「クラフトヤスリPRO (平)」を紹介します!
金属ヤスリで削るとガタガタにならないの?
と疑いのあなた、騙されたと思って一度使ってみてください。
心地よい削り味とキレイな切削面に、もう他のヤスリには戻れなくなります。
詳細を解説しますので、ヤスリがけの面倒さにうんざりしている方は、ぜひ最後までご覧ください。
それでは本編をどうぞ!
1.タミヤ クラフトヤスリPro(平)
プラスチックや硬化したパテの加工など模型製作に最適なプラスチック専用の高性能ヤスリです。一般的なヤスリとは異なり、精密な切削加工によって刃をつけた波目ヤスリの採用に加えて、削りカスの排出性を高めるチップブレイカーを追加加工しました。高い切削性能はもちろん切削面が滑らかに仕上がり、しかも目詰まりが少ないので作業がスピーディーに進みます。また木工用としても使えます。
ヤスリに精密な切削加工により刃をつけた波目のヤスリを採用しており、そのおかげで掘削面が滑らかキレイに仕上がります。
ヤスリ刃を見てみましょう。
刃をよく見ると、斜めの列に細かい刃がたくさん付いています。
※写真は私が普段使いしているもので、若干サビています。3年ほど使ったものです。
この連なった細かい刃によって、削り味と滑らかな仕上がりを両立してくれるのです。
刃幅にバリエーションがあり、太い方から16mm、10mm、6mmのラインナップです。
※写真は10mm
切削面の広さによって使い分けると良いでしょう。(私は10mmと6mmを使っています)
▼これがあれ大抵のパーツはまかなえます。
▼細かい部分を削りたい方はこちらもどうぞ。
▼MGやREなど大ぶりのパーツを削る方はコレがあるといいかも。
2.使い方
2-1.金属ヤスリは押して削ります
金属ヤスリは押して使う道具です。
ノコギリのようにギコギコ押し引きして使うものではありません。
キレイに削るには押して使いましょう。
▲HGジムさんの肩のパーツです。中央がヒケてくぼんでいるのがわかるでしょうか。そのままだと光の反射で平らに見えません。
▲タミヤクラフトヤスリPro(平) 10mmで表面を削っていきます。矢印の方向に押して削ります。力はそれほど入れる必要はありません。
▲数回削った表面がこちらです。やはりパーツ中央がくぼんでいるため、フチの部分しか削れていません。もう少し削っていきましょう。
削り終わったパーツがこちらです。
歪みがあった表面がキレイな平面になりました。
写真は拡大したものなのでヤスリ刃の跡が見えますが、触ると滑らかで凹凸は全くありません。
気になる方は、スポンジヤスリなどで表面を軽く整えると良いでしょう。
▼平面出しの必要性・やり方はこちらをどうぞ。
2-2.ゲート跡処理もサクサク
平面出しの他にも、面倒なゲート跡処理にも金属ヤスリは大活躍です。
サッと押し当てるだけで、残ったゲート跡がキレイに無くなります。
▲ニッパーでゲート跡を切り落とした状態がこちらです。ほんの少し盛り上がった部分が残っています。
▲金属ヤスリをやさしく押しながら盛り上がり部分を削ります。曲面なのでえぐらないように気を付けながら慎重に削ります。
▲ヤスリで整えたゲート跡がこちらです。完全に突起がなくなりキレイに処理することができました。
▼ゲート処理のやり方はコチラをどうぞ!
2-3.盛り上がった瞬着もラクラク切削
▲例えばスジボリに失敗した場合、プラモデル用の瞬間接着剤を流し込み、スジボリの失敗をなかったことにしたりします。
▲固まった瞬間接着剤は盛り上がっており、カチカチで削るのに時間がかかります。そんな時は削り味の良い金属ヤスリで削ってしまいましょう。
▲大雑把に瞬間接着剤の盛り上がりを削り取り、スポンジヤスリで整えればこのようにキレイになります。削り味の良さは時短につながります。
3.削りカスが舞わないよう対策しよう
このクラフトヤスリPro、前述の通り切削力が素晴らしくプラスチックや接着剤がどんどん削れるので、削りカスがたくさん出ます。
削りカスをそのままにしておくとカスが舞い散り掃除が大変なので、次のような対策をすると良いでしょう。(金属ヤスリだけでなくスポンジヤスリなどの場合も有効です)
▲金属ヤスリで削るとプラスチックの削りカスが舞い散るので、水の入った容器を用意しましょう。容器の上で作業をすることで粉塵が水に落ち舞い散らなくなります。
4.目が詰まったらハケで除去
金属ヤスリで削っていると、ヤスリ刃に削りカスが詰まって目詰まりしてしまいます。
ヤスリが目詰まりすると削り味が著しく落ちるので、詰まったカスを取り除いて復活させましょう。
DIY用のハケなどでさっと粉塵を払ってあげましょう。
目が細かいので指やティッシュなどではキレイにすることができません。
少し払えば目詰まりが解消し、切削力がよみがえります。
▼ヤスリの目詰まりはハケで払って解消!
5.使用上の注意点
5-1.力を入れすぎない
金属ヤスリは非常に良く削れます。
良く削れるので削る際、過度に力を入れる必要はありません。
「やさしく押し当て、押して削る」とキレイに削れます。
力を入れすぎると削れ過ぎたり、ヤスリの角が立ってパーツがえぐれたりします。
少し削って確認し、えぐれていないか確かめながら削ると良いでしょう。
5-2.水に濡らさない
金属なので当然ではありますが、水に濡らしてはいけません。
そのままにしておくとサビて切削力が落ちます。
万が一濡らしてしまった場合は、乾いたタオルを押し当てて水けを拭き取りましょう。
ごしごし拭き取ると、ヤスリでタオルがぼろぼろになるのでご注意を。
まとめ
以上、サクサク削れて心地よい「タミヤ クラフトヤスリPro(平)」の紹介でした。
私を含め、ゲート跡処理や平面出しが好きなモデラーはいない(はず)です。
面倒で退屈な作業は、便利な道具を使ってサクッと終わらせましょう!
私もガンプラ製作を始めて3年くらいは当て木+紙ヤスリを使っていましたが、切削力がすぐ落ちるので買い替えや張り替えが面倒で悩んでいたところ、金属ヤスリに出会いました。
初めはガタガタになるのではと心配でしたが、使ってみたらあら不思議!
キレイな切削面に手放せなくなりました。
劇的に作業効率が良くなるので、興味のある方はぜひ使ってみてくださいね!
それではステキなガンプラライフを!
▼広い面もある程度細かい面もこれがあれば十分削れます。
▼細かい部分にもこだわりたい方はコチラ!
▼大きな面を効率よく削りたい方はこちらをお使いください。
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